【医師解説】健診で「クレアチニン値が高い」と指摘されたら?昭島市でできる腎臓を守る対策

💡 この記事のサマリー

  • クレアチニンやeGFRの異常は、腎臓の働きが低下している「慢性腎臓病(CKD)」のサインかもしれません。
  • 腎臓は一度機能が落ちると元に戻りにくいため、自覚症状がなくても放置せず、早めの詳しい検査が重要です。
  • 当院では、採血・尿検査や痛みのない超音波検査を組み合わせ、一人ひとりの原因に合わせたお薬の調整と生活指導を行います。

「健康診断の結果が返ってきて、『クレアチニン』や『eGFR』の項目に異常マークがついていて驚かれたかもしれませんね。腎臓は『沈黙の臓器』と呼ばれ、自覚症状がないまま機能が落ちてしまうことがあります。でも、焦らなくて大丈夫です。この記事では、数値が意味することや、当院でどのように検査・治療を進めていくのかを詳しくお話しします。」

なぜ「クレアチニン値が高い」と要注意なの?

腎臓の働きと「クレアチニン」の関係

クレアチニンとは、筋肉を動かした後にできる「老廃物」のことです。 通常、この老廃物は腎臓でろ過され、尿と一緒に体の外へ捨てられます。

しかし、腎臓のフィルター機能が落ちてくると、老廃物をうまく排泄できません。 その結果、血液の中にクレアチニンが溜まってしまい、検査で「数値が高い」と判定されるのです。 つまり、クレアチニン値が高いということは、「腎臓の働きが落ちているサイン」と言えます。

もう一つの重要項目「eGFR」とは?

健診結果には、クレアチニンの近くに「eGFR(推算糸球体濾過量)」という項目もあるはずです。 これは、年齢や性別、クレアチニン値から「今のあなたの腎臓が何パーセント働いているか」を計算した数値です。

一般的に、eGFRが「60未満」になると、腎機能が低下していると判断されます。 年齢とともに自然に少しずつ下がっていくものではありますが、急激に下がっている場合は注意が必要です。

症状がなくても進んでいる「慢性腎臓病(CKD)」

クレアチニンが高い、あるいはeGFRが低い状態が長く続くことを「慢性腎臓病(CKD)」と呼びます。 CKDの怖いところは、初期段階では痛みやだるさなどの自覚症状がほとんどないことです。

「痛くないから」と放置していると、やがてむくみや息切れが出現し、最終的には透析治療が必要になることもあります。 だからこそ、健診での「要精密検査」の段階で、早めにクリニックを受診することが何より大切なのです。

こんな症状があればすぐにご相談を!⚠️

  • 最近、足やすねがひどくむくむ
  • 尿に泡が立つ、または血が混じっている
  • 夜間に何度もトイレに起きる
  • 疲れやすくなり、息切れがする

クレアチニン値が上がってしまう原因

腎臓の機能が落ちる原因は、実は一つではありません。 代表的なものをいくつかご紹介します。

高血圧や糖尿病などの生活習慣病

最も多い原因は、長年の高血圧や糖尿病です。 腎臓には細い血管が毛糸の玉のようにたくさん詰まっています。

血圧が高い状態が続くと、この細い血管が傷ついて硬くなり、ろ過機能が落ちてしまいます。 また、血糖値が高い状態も、腎臓のフィルターを少しずつ壊していく原因になります。

お薬やサプリメント、筋トレの影響

実は、普段飲んでいるお薬が腎臓に負担をかけているケースも少なくありません。 よくあるのが、市販の痛み止め(ロキソニンなどのNSAIDs)の長期間の使用です。

また、クレアチニンは筋肉の老廃物なので、ボディビルダーのように筋肉量が非常に多い方や、 プロテインを大量に飲んでいる方、激しい筋トレをした直後は、腎臓が悪くなくても数値が高く出ることがあります。

泌尿器科ならではの「尿路の詰まり」

内科では見逃されがちですが、前立腺肥大症や尿路結石などが原因で腎臓が悪くなることがあります。 尿の通り道がふさがれると、作られた尿が腎臓に逆流してしまい、腎機能が急激に低下するのです。

当院の診断・治療方針 ~あなたの大切な腎臓を守るために~

「大きな病院に行ったほうがいいのかな?」と迷う方もいらっしゃると思います。 当院では、泌尿器科と内科の両方の視点から、見逃しのない丁寧な診察を行っています。 具体的にどのようなステップで診療を進めるのかをご紹介します。

痛みのない「超音波検査(エコー)」と丁寧な問診

まずは、今お持ちの健診結果をじっくり拝見し、普段飲んでいるお薬やサプリメントを確認します。 その後、ベッドに横になっていただき、お腹から超音波を当てて腎臓や膀胱の状態をチェックします。このエコー検査は痛みが全くなく、5〜10分程度で終わります。 これにより、「前立腺肥大症で尿が詰まっていないか」「腎臓が萎縮していないか」などをその場で確認します。

STEP
1

詳細な尿検査と血液検査

一般的な健診よりも詳しい項目で血液検査と尿検査を行います。 特に「尿中アルブミン」という項目を調べると、腎臓のダメージを極めて早い段階でキャッチできます。また、一時的な脱水や、直前の食事(肉の食べ過ぎなど)で数値が上がっていただけなのかを見極めるため、 少し間を空けて再度採血を行い、本当に腎機能が落ちているのかを正確に診断します。

STEP
2

腎臓を守る「お薬の調整」

腎臓の負担を減らすためには、血圧のコントロールが非常に重要です。 当院では、ただ血圧を下げるだけでなく、「腎臓を保護する働きを持つ血圧のお薬(ARBなど)」を優先的に検討します。また、最近では腎機能を守る効果が証明された「SGLT2阻害薬」という新しいお薬も登場しています。 患者様の状態に合わせて、最適なお薬を処方します。 もし、腎臓に悪影響を与える痛み止めなどを常用している場合は、別のお薬への切り替えをご提案します。

STEP
3

無理なく続けられる生活・食事指導

腎臓を守るためには塩分制限が欠かせませんが、急に「薄味にしてください」と言われても難しいですよね。 当院では、「ラーメンのスープは半分残す」「お刺身の醤油は『つける』のではなく『少しだけ垂らす』」など、 明日からすぐに実践できる具体的なアドバイスをお伝えしています。

STEP
4

日常生活で気をつけるべきポイント

ご自宅でできる腎臓ケアの基本は、以下の2つです。

減塩を意識する

塩分を摂りすぎると血圧が上がり、腎臓に大きな負担がかかります。 外食やコンビニ弁当が続くときは、カリウムを多く含む野菜(ただし、すでに重度の腎機能低下がある場合はカリウム制限が必要です)を一緒に摂るなど、バランスを意識しましょう。

適切な水分補給

脱水状態は腎臓の大敵です。 医師から水分制限の指示が出ていない限りは、こまめに水や麦茶などで水分を補給してください。 特に、汗をかきやすい夏場や、暖房で乾燥する冬場は意識して飲むことが大切です。

よくあるご質問(Q&A)

クレアチニン値は、薬を飲めば元の正常な数値に戻りますか?

残念ながら、一度壊れてしまった腎臓の組織を元通りにするお薬は今のところありません。しかし、適切なお薬の服用と生活習慣の改善で、これ以上数値が悪化するのを「食い止める」ことは十分に可能です。

お酒やタバコは腎臓に影響しますか?

特にタバコは血管を収縮させるため、腎臓の血流を悪くし、機能を低下させる大きな原因となります。禁煙を強くお勧めします。お酒は適量であれば問題ありませんが、飲み過ぎは血圧を上げるため注意が必要です。

筋トレが好きでプロテインを飲んでいますが、やめたほうがいいですか?

過剰なタンパク質摂取は腎臓に負担をかける可能性があります。また、クレアチンなどのサプリメントは検査数値を一時的に高くすることがあります。健診で異常を指摘された場合は、一度サプリメントを控えた状態で再検査を行うことをお勧めします。

昭島市周辺から通う場合、駐車場はありますか?

はい、ございます。当院はJR青梅線の昭島駅南口から徒歩2分と電車でのアクセスが抜群ですが、お車でご来院の患者様のために近隣に提携駐車場もご用意しております。青梅市や福生市、あきる野市などからも通院しやすい環境です。

初診の際に持っていくべきものはありますか?

マイナンバーカード(または資格確認書)、お持ちの「健康診断の結果一式」、そして「お薬手帳」を必ずお持ちください。飲んでいるお薬が原因で数値が上がっているケースもあるため、お薬手帳は非常に重要な情報源となります。


早めの受診が、一生の健康につながります

「ちょっと数値が高いだけだから」と自己判断で放置してしまうのが、腎臓の病気で一番怖いところです。 透析を避けて健康な生活を長く続けるためには、早い段階から正しいケアを始めることが何よりも重要です。

昭島駅南口から徒歩2分の「あきしま駅前泌尿器科内科」では、泌尿器科専門医・内科医の視点で、あなたの腎臓をしっかりとお守りします。 立川市、福生市、羽村市、青梅市などの青梅線沿線や、あきる野市・武蔵村山市など周辺地域にお住まいの方も、健診結果で少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。


【参考文献】

  • 日本腎臓学会編「CKD診療ガイドライン2023」
  • 厚生労働省「慢性腎臓病(CKD)の予防・早期発見のために」
  • KDIGO 2024 Clinical Practice Guideline for the Evaluation and Management of Chronic Kidney Disease

この記事を執筆した人

青木悠介
青木悠介
あきしま駅前泌尿器科内科 院長
日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
順天堂大学医学部卒業
医学博士(順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学 大学院卒業 博士号取得)

アクセス

あきしま駅前泌尿器科内科

〒196-0015 東京都昭島市昭和町2丁目1−6 Te昭島ビル 4F

JR青梅線 昭島駅南口徒歩2分

当院は、昭島駅南口からすぐの場所にあり、お仕事帰りや買い物ついでに立ち寄りやすいクリニックです。提携駐車場も複数あり、車での通院も便利です。

診療時間月火水木金土日
8:45 〜 12:30ー●●●●●ー
14:00 〜 17:30ー●●●●●ー

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