【医師解説】糖尿病による頻尿と昭島市でできる対策

💡 この記事のサマリー

  • 高血糖や神経障害が原因: 糖尿病による頻尿は、あふれた糖が水分を引っぱる「浸透圧性利尿」や、膀胱の神経が傷つく「糖尿病性膀胱機能障害」が主な原因です。
  • 自己判断の水分制限は危険: トイレを減らそうとお水を控えると、重い脱水症状や命に関わる合併症を引き起こす恐れがあるため絶対に避けてください。
  • 内科×泌尿器科の同時アプローチ: 当院は血糖値のコントロール(内科)と、膀胱や前立腺の精密検査(泌尿器科)を1つのクリニックで同時に行える体制を整えています。

「最近、何度もトイレに行きたくなって落ち着かない……」

「夜中に何度も目が覚めてしまい、朝起きたときにスッキリしない……」

このようなおしっこのお悩みはありませんか? 年齢のせいかな、あるいは水分を摂りすぎたのかなと考えがちですが、実はその頻尿、背景に「糖尿病」が隠れている可能性があります。

おしっこの回数が増えるという症状は、体が発している大切なSOSのサインかもしれません。

当院「あきしま駅前泌尿器科内科」は、JR青梅線 昭島駅南口から徒歩2分にあり、昭島市内にお住まいの方はもちろん、立川市や福生市、青梅線沿線からも多くの患者様にお越しいただいています。

この記事では、糖尿病と頻尿の深い関係について、そして当院がどのように治療を行っているのかを、専門医の視点から分かりやすく丁寧にお話しします。


なぜ糖尿病になるとトイレが近くなるのか?2つの大きな理由

「糖尿病になると、どうしておしっこの回数が増えてしまうんですか?」

主な理由は2つあります。高い血糖値を薄めようとする体の仕組みと、長引く高血糖によって膀胱の神経がダメージを受けることです。それぞれ詳しく見ていきましょう

1. 高血糖による「浸透圧性利尿(しんとうあつせいりにょう)」

血液中の糖分の濃度(血糖値)が一定の基準(およそ180〜200 mg/dL以上)を超えると、体はあふれた糖を尿から外に出そうとします。

このとき、尿に含まれる糖がスポンジのように水分を一緒に引き込んでしまうため、作られる尿の量が急激に増えてしまうのです。 これが「多尿(たにょう)」と呼ばれる状態です。

水分がどんどん尿として抜けていくため、体はカラカラの脱水状態になり、激しい喉の渇きを感じます。 渇きを潤すためにたくさん水分を摂り、さらに尿が増えるという悪循環に陥りやすくなります。

2. 長引く高血糖が招く「糖尿病性膀胱機能障害(DBD)」

糖尿病の状態が長く続くと、全身の細い血管や神経がダメージを受けます。 その中でも、おしっこを溜めたり出したりする「膀胱(ぼうこう)」の神経が傷つくことを、糖尿病性膀胱機能障害(DBD)と呼びます。 実は、糖尿病を抱える方の39〜87%にみられると言われているほど、頻度の高い合併症です。

初期の段階では、膀胱の神経が過敏になり、尿が少ししか溜まっていないのに「おしっこに行きたい!」と脳にサインを送ってしまいます(過活動膀胱の状態)。

これが進行すると、今度は膀胱の感覚が麻痺してしまい、尿が溜まっていることに気づけなくなったり、膀胱の筋肉が縮まなくなっておしっこを出し切れなくなったりします。 出し切れずに残った尿のせいで、すぐにまたトイレに行きたくなるのです。


糖尿病による頻尿と間違いやすい他の病気・原因

トイレが近くなる原因は、糖尿病そのものだけとは限りません。 他の病気が隠れていることや、糖尿病と他の病気がセットで起きていることも非常に多いです。

過活動膀胱(OAB)

急に我慢できないほどの尿意に襲われ、トイレに何度も行く病気です。 最新のデータでは、糖尿病がある方は、ない方に比べて過活動膀胱になるリスクが約3.6倍も高いことが分かっています。 尿意切迫感や、間に合わずに漏れてしまうといった症状に悩まされる方が多いです。

尿路感染症(膀胱炎など)

糖尿病の方は、尿の中に糖が含まれるため、細菌にとって「栄養が豊富な環境」になっています。 さらに免疫力も低下しているため、細菌が繁殖して膀胱炎にかかりやすい傾向があります。 通常の2〜3倍もリスクが高く、おしっこをするときのツンとした痛みや、尿の濁りを伴うことがあります。

前立腺肥大症(男性の場合)

男性の場合、加齢とともに前立腺が大きくなり、尿道を圧迫して頻尿になります。 糖尿病によるインスリンの乱れは、前立腺を肥大させる一因とも言われており、男性にとっては進行しやすい排尿トラブルの代表格です。

お薬による影響(SGLT2阻害薬など)

糖尿病の治療薬の中には、あえて尿から糖をたくさん出すことで血糖値を下げる画期的なお薬(SGLT2阻害薬など)があります。 このお薬を飲んでいる期間は、薬の仕組み上、一時的に尿の回数や量が増えることがあります。 お薬のせいなのか、病気の悪化なのかを見極めることが大切です。


【当院のこだわり】あきしま駅前泌尿器科内科での診断・治療方針

一般的な内科では血糖値を下げることが中心になり、一般的な泌尿器科では膀胱の治療が中心になりがちです。 しかし当院は、糖尿病を専門的に診る「内科」と、おしっこの専門家である「泌尿器科」を併設しています。

そのため、どちらか一方に偏ることなく、両方の視点から同時にアプローチできるのが大きな強みです。

当院ならではの3つのアプローチ💡

  • 血液・尿検査と、痛みのない超音波(エコー)残尿測定
  • 内科の血糖管理と、泌尿器科の排尿コントロールを組み合わせた「ハイブリッド処方」
  • 重篤な合併症を防ぐための、水分摂取・生活習慣の指導

当院で行う具体的な検査

まずは尿検査で糖の出具合や細菌の有無(膀胱炎の除外)を確認します。 同時に、血液検査で現在の血糖値や、過去1〜2ヶ月の平均的な数値を表す「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」を測定し、糖尿病のコントロール状態を正確に把握します。

さらに当院で重要視しているのが、超音波(エコー)を使った「残尿測定」です。 おしっこをしてもらった直後に、下腹部に機械を当てて、膀胱にどれくらい尿が残っているかをミリリットル単位で測ります。 この検査は全く痛みがありません。 尿が残りすぎている(正常は100mL未満)場合は、神経の麻痺が疑われるため、治療方針を決める上で極めて重要なステップとなります。

また、患者様に24時間の排尿回数や量を記録していただく「排尿日誌」をお渡しし、ご自宅でのリアルな排尿パターンを分析することもあります。

治療法とお薬の選択

原因が「高血糖による尿の増加(浸透圧性利尿)」であれば、まずは内科として血糖値をしっかりとコントロールする治療を優先します。 適切な血糖値を維持できれば、自然と尿の量や回数は落ち着いていきます。

一方で、原因が「膀胱の神経障害や過活動膀胱」である場合は、泌尿器科の専門医として、膀胱の勝手な収縮を抑えるお薬(抗コリン薬や、副作用の少ないβ3作動薬など)を適切に処方します。 前立腺肥大症が重なっている男性には、尿道を広げておしっこを出しやすくするお薬を組み合わせて選択します。

このように、内科の薬と泌尿器科の薬を、お互いの相性や副作用を考慮しながらベストなバランスで調整できるのが、当院の最大の特徴です。

日常生活での指導(水分制限は絶対にNG!)

「トイレが近いから、飲む水の量を減らそう」 そう考えてお水を飲むのを我慢していませんか?これは非常に危険な行為です。

高血糖による頻尿の場合、体はすでに水分が抜けてカラカラの脱水状態です。 ここで水分を控えてしまうと、血液がドロドロになり、最悪の場合は意識を失うなど命に関わる重篤な状態(高浸透圧高血糖状態など)を引き起こす恐れがあります。

当院では、患者様のお体の状態や心臓・腎臓の機能に合わせ、お一人おひとりに適した「正しい水分の摂り方」を具体的に指導いたします。

トイレの悩みを解消するためのステップ(来院から治療まで)

ご予約・ご来院

WEBまたはお電話でご予約ください。JR青梅線 昭島駅南口から徒歩2分、Te昭島ビルの4階にございます。

STEP
1

問診

いつから、どのような時におしっこが近くなるのか、現在服用中のお薬などを詳しくお伺いします。

STEP
2

院内での精密検査

尿検査、血液検査、痛みのない超音波(エコー)による残尿測定などをスムーズに行います。

STEP
3

治療プランの相談

内科と泌尿器科の双方の視点から、あなたに最適な組み合わせのお薬や生活指導をご提案します。

STEP
4

定期的なフォロー

血糖値の推移とおしっこの状態を並行して見ながら、お薬の微調整や体調管理を継続します。

STEP
5

患者様からよくある質問(FAQ)

健康診断で血糖値が高めと言われ、最近トイレも近いです。どちらを受診すべきですか?

当院へ御相談ください。内科と泌尿器科の両方を標榜しているため、血糖値の管理とおしっこの精密検査を1つのクリニックで同時に受けることができ、負担が少なくなります。

頻尿を改善するために、水分は控えた方がいいのでしょうか?

いいえ、自己判断での水分制限は大変危険です。特に糖尿病による頻尿の場合、激しい脱水を招き、深刻な合併症を引き起こす恐れがあります。まずは原因を調べてから適切な水分量を決めましょう。

糖尿病による頻尿は、血糖値が下がれば必ず治りますか?

高血糖による一時的な多尿(浸透圧性利尿)であれば、血糖値の改善とともに症状が落ち着くことが多いです。ただし、神経が傷ついている(糖尿病性膀胱機能障害)場合は、膀胱に対する専門的なお薬での治療を並行する必要があります。

検査は痛いですか?時間はどれくらいかかりますか?

基本的な尿検査、採血、お腹の上から機械を当てる超音波(残尿)検査ですので、痛みを伴う検査はありません。混雑状況にもよりますが、初診の検査と診察を合わせて、概ね30分から1時間程度です。

昭島市以外から通院している人はいますか?

はい、多数いらっしゃいます。当院は立川市、福生市、羽村市、青梅市、あきる野市など、青梅線沿線や周辺地域から、駅チカの専門医によるトータルケアを求めて多くの患者様にご来院いただいております。


専門医の視点から:おしっこの悩みは体のSOSです

トイレが近いのは、歳のせいだけでも、単なる水分の摂りすぎだけでもないかもしれません。 背景に糖尿病という大きな病気が隠れているサインの可能性があります。 「恥ずかしくて相談しにくい」「どこに行けばいいか分からない」と悩んでいる間に、病気が進行してしまうのが一番もったいないことです。

あきしま駅前泌尿器科内科は、JR青梅線 昭島駅南口から徒歩2分、通いやすい駅前のビルにございます。 内科と泌尿器科、双方の専門的な知見から、あなたの健康をトータルで優しくサポートいたします。 少しでも「おかしいな」と感じたら、どうぞお気軽にWEB予約の上、ご相談ください。


参考文献

  1. Fisch GZ, Fang AH, Miller CD, et al. Polyuria in patients with lower urinary tract symptoms: Prevalence and etiology. Neurourol Urodyn. 2023.
  2. Zhang X, Zhu Z, Tang G, et al. A Systematic Review and Meta‐Analysis on the Prevalence and Risk Factors of Overactive Bladder in Diabetic Patients. Neurourol Urodyn. 2026.
  3. Burns RT, Arnold PJ, Song L, et al. An analysis of urodynamic parameters in diabetic and nondiabetic women. Neurourol Urodyn. 2024.
  4. Furukawa S, Sakai T, Niiya T, et al. Microvascular complications and prevalence of urgency incontinence in Japanese patients with type 2 diabetes mellitus: The dogo study. Neurourol Urodyn. 2016.

この記事を執筆した人

青木悠介
青木悠介
あきしま駅前泌尿器科内科 院長
日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
順天堂大学医学部卒業
医学博士(順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学 大学院卒業 博士号取得)

アクセス

あきしま駅前泌尿器科内科

〒196-0015 東京都昭島市昭和町2丁目1−6 Te昭島ビル 4F

JR青梅線 昭島駅南口徒歩2分

当院は、昭島駅南口からすぐの場所にあり、お仕事帰りや買い物ついでに立ち寄りやすいクリニックです。提携駐車場も複数あり、車での通院も便利です。

診療時間月火水木金土日
8:45 〜 12:30ー●●●●●ー
14:00 〜 17:30ー●●●●●ー

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