【医師解説】お酒を飲まないのに肝機能の数値(AST, ALT, γ-GTP)が高い?原因と昭島市でできる対策
💡 この記事のサマリー
- お酒を飲まなくても、肥満やメタボが原因で「非アルコール性脂肪肝(MASLD)」になる方が増えています。
- 放置すると肝炎や肝硬変に進行する恐れがあるため、数値の異常を指摘されたら早めの受診が大切です。
- 当院(昭島駅南口徒歩2分)では、血液検査や生活指導を通じて、無理のない肝機能の改善をサポートします。

「お酒はほとんど飲まないのに、健康診断でASTやALT、γ-GTPの数値が高くて要精密検査になってしまった…」
診察室で、そんな戸惑いの声をよく耳にします。お酒を飲まないから肝臓は健康なはず、と思っていた方にとって、この結果は驚きですよね。
実は近年、アルコールを原因としない「非アルコール性脂肪肝」になる方が非常に増えています。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、自覚症状がないまま静かに状態が悪化していくのが怖いところです。
このコラムでは、お酒を飲まないのになぜ脂肪肝になるのか、メタボリックシンドロームとの関係、そして私たち「あきしま駅前泌尿器科内科」でどのように検査し、改善に向けたサポートを行っているのかを、分かりやすく解説します。
お酒を飲まないのに脂肪肝?「非アルコール性脂肪肝(MASLD)」とは
これまで脂肪肝といえば、お酒の飲み過ぎ(アルコール性脂肪肝)が主な原因だと考えられてきました。しかし現在は、お酒をほとんど飲まない方でも肝臓に脂肪がたまるケースが急増しています。
これは医学用語で「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD:マッスルド)」と呼ばれています(以前はNAFLDと呼ばれていました)。成人の約30〜40%に関係しているとも言われる、とても身近な病気です。
肝機能の数値(AST, ALT, γ-GTP)が意味するもの
健康診断の血液検査でよく目にするこれらの数値は、肝臓のSOSサインです。
SOS⚠️
- AST・ALT: 肝臓の細胞の中にある酵素です。肝臓に脂肪がたまって細胞がダメージを受け、壊れると血液中に漏れ出して数値が上がります。
- γ-GTP: お酒を飲むと上がりやすいことで有名ですが、実はアルコールに関係なく、肥満や脂肪肝でも数値が高くなります。

「でも、私は太っていないし、メタボでもないのに数値が高かったんですが…」
痩せ型でも油断は禁物です
「太っていないから大丈夫」と思うかもしれませんが、実は日本を含むアジア人には「痩せ型の脂肪肝」が少なくありません。
体重やBMIが正常範囲内でも、運動不足や食生活の乱れによって、内臓の周りに脂肪(内臓脂肪)が蓄積していることがあります。筋肉量が少なく脂肪が多い「隠れ肥満」の状態ですね。痩せているからと油断せず、数値に異常があった場合はしっかりと原因を調べる必要があります。
メタボリックシンドロームとの深い関係
非アルコール性脂肪肝の最大の原因は、肥満(特に内臓脂肪の増加)や、それに伴うメタボリックシンドロームです。
食べ過ぎや運動不足が続くと、体内で「インスリン」という血糖値を下げるホルモンの効きが悪くなります。これを「インスリン抵抗性」と呼びます。インスリンの効きが悪くなると、体はなんとかエネルギーを蓄えようとして、肝臓にどんどん脂肪を溜め込んでしまうのです。
高血圧、糖尿病(血糖値が高めの方)、脂質異常症(中性脂肪が高い、善玉コレステロールが低い)といった代謝の異常を一つでも持っていると、脂肪肝になるリスクは跳ね上がります。
放置は危険!肝炎から肝硬変へ進行するリスク
「ただの脂肪肝でしょ?痛くもないし」と放置してしまうのは、とても危険です。
脂肪がたまった状態が長く続くと、肝臓の中でじわじわと炎症が起きます。これが「代謝機能障害関連脂肪性肝炎(MASH:マッシュ)」と呼ばれる状態です。
炎症が続くと、柔らかかった肝臓が徐々に硬くなり(線維化)、最終的には元の状態に戻ることが難しい「肝硬変」や、さらには「肝がん」へと進行してしまう恐れがあります。自覚症状が出たときには既に手遅れになっていることも少なくないため、健診で異常を指摘された段階での早めの対処が何よりも重要です。
当院の診断・治療方針:現状を正しく把握し、無理なく改善へ
「あきしま駅前泌尿器科内科」は、JR青梅線 昭島駅南口から徒歩2分という通いやすい立地にあります。当院では、健診で異常を指摘された方が安心して治療に取り組めるよう、以下のような方針で診療を行っています。
単に「痩せてください」と突き放すようなことは決してしません。患者様一人ひとりのライフスタイルに寄り添い、一緒に改善の道を探っていきます。
問診と現状の把握
まずは、普段のお食事の内容、運動習慣、お酒を飲む量(少しでも飲む場合はその頻度)、現在飲んでいるお薬、ご家族の病歴などをじっくりお伺いします。別の病気や、飲んでいるお薬が原因で脂肪肝になっているケース(薬剤性肝障害など)を除外するためです。
血液検査によるリスク評価(FIB-4スコアの算出)
血液検査を行い、AST、ALT、血小板の数値と年齢から「FIB-4(フィブフォー)インデックス」という数値を計算します。これにより、肝臓がどのくらい硬くなっているか(線維化が進んでいるか)のリスクを予測します。 進行のリスクが高いと判断した場合は、より精密なエコー検査(肝硬度測定)ができる専門医療機関へスムーズにご紹介する体制を整えています。
FIB-4 Index 計算
※基準値は施設によって異なる場合があります。あくまで目安としてご利用いただき、詳しい結果については当院の医師にご相談ください。
無理のない減量指導と生活習慣の改善
非アルコール性脂肪肝の基本治療は、お薬ではなく「食事と運動」です。しかし、急激なダイエットは長続きせず、リバウンドの原因になります。また、極端なカロリー制限自体が肝臓に負担をかけることもあります。 当院では、まずは「現在の体重から7%の減量」を目標に設定します。例えば体重70kgの方なら、約5kgの減量です。 ・糖質(特にお菓子やジュースなどの果糖)を控える ・ウォーキングなど、1日20〜30分程度の軽く汗をかく運動を取り入れる といった、日常生活の中で無理なく続けられる具体的なアドバイスを行います。
必要に応じたお薬の処方(併存疾患の治療)
脂肪肝そのものを直接治す特効薬は、まだ完全に確立されていません。そのため当院では、脂肪肝の原因となっている「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」といったメタボ関連の病気が隠れていないかをチェックし、見つかった場合はそれらに対するお薬の治療を優先的に行います。血糖値や血圧、コレステロールの数値をコントロールすることが、結果として肝臓を守ることにつながるからです。
患者様からよくあるご質問
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お酒を全く飲まなくても肝硬変になることはありますか?
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はい、あります。非アルコール性脂肪肝を放置すると、一部の方は肝炎から肝硬変へと進行するリスクを持っています。自覚症状がない段階から生活習慣を見直すことが非常に大切です。
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健診でAST、ALTが少し基準値を超えただけでも受診すべきですか?
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基準値を少し超えただけでも、肝臓で何らかの負担がかかっているサインです。「要経過観察」や「要精密検査」の判定が出た場合は、一度内科で詳しい血液検査や生活習慣の見直しについてご相談されることをお勧めします。
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サプリメントで肝機能の数値は下がりますか?
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サプリメントだけに頼って根本的な改善を期待するのはお勧めできません。中には、成分が肝臓に負担をかけ、かえって数値を悪化させてしまうケース(薬剤性肝障害)もあります。まずは食事と運動の見直しから始めましょう。
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運動する時間がなかなか取れないのですが…
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まとまった時間が取れなくても大丈夫です。通勤時に一駅分歩く、エレベーターではなく階段を使う、食後に10分だけ散歩するなど、日常生活の中の活動量を少し増やすだけでも効果は期待できます。当院では無理のない方法を一緒に考えます。
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クリニックにはどのくらいの頻度で通う必要がありますか?
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患者様の状態や数値の高さによって異なりますが、初めは1〜2ヶ月に1回程度のペースで血液検査を行い、経過を見ていくことが多いです。状態が安定すれば、数ヶ月に1回の通院、4-6か月に1回の血液検査で済むようになります。
健診結果で不安を感じたら、一人で悩まずご相談ください
肝機能の異常は、体が発している大切なサインです。特に「お酒を飲まないのに数値が高い」という方は、食事や運動など、毎日の生活習慣のどこかに肝臓を疲れさせている原因が隠れているかもしれません。
当院は、JR青梅線 昭島駅南口から徒歩2分と、お仕事帰りや日常のお買い物のついでにも立ち寄りやすいクリニックです。「健康診断の結果の用紙」をお持ちいただければ、現在の状態を分かりやすくご説明し、具体的な対策をアドバイスいたします。
放置して手遅れになる前に、ぜひ一度、あきしま駅前泌尿器科内科にご相談ください。
【参考文献】
・Metabolic Dysfunction–Associated Steatotic Liver Disease in Adults (JAMA, 2026)
・日本消化器病学会・日本肝臓学会 NAFLD/NASH 診療ガイドライン
この記事を執筆した人

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あきしま駅前泌尿器科内科 院長
日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
順天堂大学医学部卒業
医学博士(順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学 大学院卒業 博士号取得)
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〒196-0015 東京都昭島市昭和町2丁目1−6 Te昭島ビル 4F
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当院は、昭島駅南口からすぐの場所にあり、お仕事帰りや買い物ついでに立ち寄りやすいクリニックです。提携駐車場も複数あり、車での通院も便利です。
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| 14:00 〜 17:30 | ー | ● | ● | ● | ● | ● | ー |
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