【医師解説】尿潜血・尿たんぱくと昭島市周辺でできる対策

💡 この記事のサマリー

  • 痛みのない尿潜血や尿たんぱくは、腎臓の病気(IgA腎症など)や尿路のがん(膀胱がんなど)が隠れている可能性があるため放置は危険です。
  • 当院では、顕微鏡による尿沈渣(にょうちんさ)検査をはじめ、超音波や痛みの少ない膀胱鏡を組み合わせ、患者様のリスクに応じた迅速な診断を行います。
  • JR青梅線「昭島駅」南口から徒歩2分の立地で、昭島市や青梅線沿線の皆様が気軽に専門的な精密検査を受けられる体制を整えています。

健診結果を見て不安を感じているあなたへ

「健康診断の尿検査で『尿潜血』や『尿たんぱく』に引っかかってしまったけれど、どこも痛くないし、放っておいても大丈夫かな……」 そう思って、ついつい再検査を後回しにしていませんか?

「血尿っていうけれど、目で見て赤いわけじゃないし、体調も悪くないから実感がわかなくて。本当に病院に行かなきゃいけないの?」

医療機関から「再検査」の通知が届くと、誰でも不安になるものです。特に尿の異常は、痛みや残尿感などの分かりやすい症状がないことも多いため、「様子を見てもいいだろう」と考えてしまいがちです。

しかし、泌尿器科の専門医としてお伝えしたいのは、「痛みのない尿の異常こそ、決して放置してはいけない」ということです。一見元気そうに見えても、体内では腎臓の機能がじわじわと低下していたり、初期の悪性腫瘍が隠れていたりすることがあります。

この記事では、尿潜血や尿たんぱくが指摘される原因から、当院がどのような方針で検査や治療を行っているかまで、分かりやすく丁寧に解説します。昭島市周辺にお住まいの方や通勤で青梅線をご利用中の方が、安心して次の一歩を踏み出せるようサポートいたします。


なぜ「痛くない血尿」や「尿たんぱく」を放置してはいけないのか?

痛みがなくても重大な病気が隠れている理由

尿路結石や膀胱炎の場合、激しい痛みや排尿時の痛みを伴うため、多くの患者様がすぐに病院に駆けつけます。これらは原因がはっきりしており、治療も比較的スムーズです。 一方で、がん(悪性腫瘍)や腎臓そのものの病気(慢性腎臓病など)の初期段階では、痛みが全く出ないことがほとんどです。つまり、「痛くないから大丈夫」ではなく、「痛くないからこそ正体が分からなくて怖い」と捉えるべきなのです。

尿潜血と尿たんぱくが重なると危険性が高まる

尿に血が混じる「尿潜血」と、本来は体内に回収されるべきタンパク質が漏れ出る「尿たんぱく」。これらが同時に陽性となった場合は、特に注意が必要です。 医学的な研究でも、この2つが重なるケースでは、腎臓のフィルター(糸球体:しきゅうたい)自体が傷ついている可能性や、尿の通り道(腎臓・尿管・膀胱)に何らかの重大な疾患が存在する確率がグッと高まることが分かっています。


尿潜血・尿たんぱくから考えられる主な原因と疾患

注意すべき主な病気

尿の異常から見つかる病気は、大きく分けて「腎臓自体の病気」と「尿の通り道の病気(がんや結石)」に分類されます。

  • IgA腎症(糸球体腎炎): 日本人に多い腎臓の病気で、放置すると将来的に透析が必要になるリスクがあります。
  • 尿路上皮がん(膀胱がん・腎盂がん・尿管がん): 特に40歳以上の方や、喫煙歴のある方にリスクが高まります。
  • 腎細胞がん(腎がん): 腎臓の細胞にできるがんです。
  • 尿路結石症: 尿管や膀胱に石ができる病気で、間欠的に潜血が出ることがあります。
  • 生活習慣病による腎硬化症: 高血圧や糖尿病が原因で腎臓の血管が硬くなり、機能が落ちる病気です。
腎臓のフィルターが傷つく病気(IgA腎症など)

尿たんぱくが多く出ている場合、まず疑うのが「IgA腎症」をはじめとする糸球体腎炎です。これは、免疫の異常によって腎臓のフィルターが慢性的な炎症を起こし、穴が空いたようになって赤血球やタンパク質が漏れ出てしまう病気です。初期には自覚症状がほぼありませんが、早期に発見して適切な治療を始めれば、腎機能の低下を食い止めることができます。

見逃してはいけない尿路の悪性腫瘍(膀胱がんなど)

特に40歳以上の方、あるいは若い方でもタバコを吸う(吸っていた)習慣がある方にとって、尿潜血は「膀胱がん」などのサインである可能性があります。 最新の診療ガイドライン(2025年AUA/SUFUガイドライン)でも、年齢や喫煙歴、尿に含まれる赤血球の数によってリスクを厳格に分類し、必要に応じたがんの検査を行うよう強く推奨されています。初期の膀胱がんは、痛みを伴わない顕微鏡での血尿だけで見つかることが非常に多いのです。

【あきしま駅前泌尿器科内科】での診断・治療方針

こだわり

当院では、「ただ検査結果を伝えるだけ」の診療はいたしません。患者様がどのようなリスクをお持ちかを科学的に評価し、体に負担の少ない方法から段階的にアプローチをしていきます。

当院の治療方針(当院ではどのように診断し治療するのか)

当院の精密検査と治療は、以下のステップに沿ってスムーズに進められます。

詳細な尿沈渣(にょうちんさ)検査

健診の簡易キットではなく、尿を遠心分離器にかけて顕微鏡で赤血球の形を詳しく観察します。赤血球の形が変形していれば「腎臓の病気」、きれいな丸い形をしていれば「尿の通り道(がんや結石など)の病気」と予測がつきます。また、同時に尿中のタンパク量やアルブミンの比率(尿アルブミン/総蛋白比など)を測定し、腎臓への負担度を正確に把握します。

STEP
1

体に優しい超音波(エコー)検査

お腹にゼリーを塗り、超音波を当てるだけの痛みのない検査です。腎臓の形、腫瘍の有無、結石が隠れていないかをその場で確認します。超音波検査はレントゲン検査やCT検査などで起きる被爆の心配もありません。

STEP
2

内視鏡(膀胱鏡)検査(リスクの高い方のみ)

40歳以上で喫煙歴があるなど、膀胱がんのリスクが中等度以上と判断される患者様には、膀胱鏡検査をご提案します。当院では、細くしなやかで痛みの少ない「軟性膀胱鏡」を導入しており、患者様の負担を最小限に抑えながら、見落としのない精密な観察を行います。

STEP
3

個々のライフスタイルに合わせた治療・生活指導

尿潜血や尿たんぱくの原因が生活習慣病(高血圧や糖尿病)によるものであれば、血圧管理や食事指導(減塩など)、適切な内服薬の処方(腎臓を保護する作用のあるARB/ACE阻害薬や最新の治療薬など)を組み合わせて治療を行います。

STEP
4
高次医療機関(腎臓内科・腎生検など)との迅速な連携

もし検査の結果、尿たんぱくの量が非常に多い場合(1日あたり0.5g以上など)や、急激に腎機能(eGFR)が低下している場合は、腎臓の組織を一部採取して調べる「腎生検(じんせいけん)」が必要になります。 その際は、当院でスムーズに紹介状を作成し、信頼できる大学病院や地域の総合病院の腎臓内科へと迅速にバトンタッチできる連携体制を整えています。


よくある質問5選(Q&A)

健診で「尿潜血(+)」と言われましたが、生理中だったかもしれません。再検査は必要ですか?

生理中の経血が尿に混ざることで、一時的に陽性となることはよくあります。しかし、それが原因であるかを自己判断するのは危険です。生理が終わって数日以上空けてから、当院で再度、正確な尿検査を行うことをおすすめします。

尿潜血と尿たんぱく、どちらか片方だけが陽性の場合でも受診すべきですか?

はい、受診してください。どちらか一方だけでも、初期の結石やがん、あるいは軽度の腎障害が見つかるきっかけになります。「片方だけだから大丈夫」と思わず、一度専門医の診察を受けておくと安心です。

膀胱鏡検査(カメラ)は痛そうで怖いのですが、必ずやりますか?

全員に必ず行うわけではありません。年齢や喫煙歴、尿検査の結果から「悪性腫瘍(がん)のリスクが低い」と判断された場合は、まずは超音波検査などで経過を見ることがあります。必要な場合も、当院では細くて柔らかいカメラを使用し、麻酔ゼリーを用いて最大限痛みに配慮して行います。

腎臓の病気と言われたら、すぐに透析になってしまうのですか?

いいえ、決してそんなことはありません。慢性腎臓病やIgA腎症であっても、早期に発見し、薬物治療や食事療法(減塩やタンパク質制限など)を適切に行えば、進行を大幅に遅らせたり、良好な状態を維持したりすることが可能です。だからこそ、初期のサインを見逃さないことが大切です。

予約なしで突然行っても、その日に尿検査やエコーは受けられますか?

当院では患者様の待ち時間を短縮し、スムーズに診察を受けていただけるよう「WEB予約」を推奨しております。当日の尿検査や超音波検査はスムーズに実施可能ですが、事前にご予約をいただけますと、よりお待たせせずにご案内ができます。


昭島駅南口徒歩2分、お気軽にご相談ください

尿潜血や尿たんぱくは、身体が発してくれている「小さなサイン」です。痛みがなくても、その裏には早期に対処すべき病気が隠れていることがあります。

あきしま駅前泌尿器科内科は、JR青梅線「昭島駅」南口から徒歩2分の、通院しやすい場所にございます。昭島市内はもちろん、立川市や福生市、青梅線沿線からも多くの患者様にご来院いただいております。

「再検査の紙をもらったけれど、どこに行けばいいか分からない」 「大きな病院に行くのは腰が引ける」 そんな方は、ぜひ当院を頼ってください。専門医として分かりやすく丁寧に対応し、あなたの健康な未来を守るお手伝いをいたします。

参考文献

  • Ingelfinger JR. Hematuria in Adults. N Engl J Med. 2021.
  • Stoneman S, Teh JW, O'Shaughnessy MM. IgA Nephropathy in Adults. JAMA. 2026.
  • Barocas DA, Lotan Y, Matulewicz RS, et al. Updates to Microhematuria: AUA/SUFU Guideline (2025). J Urol. 2025.
  • KDIGO 2025 Clinical Practice Guideline for the Management of Glomerular Diseases.

この記事を執筆した人

青木悠介
青木悠介
あきしま駅前泌尿器科内科 院長
日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
順天堂大学医学部卒業
医学博士(順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学 大学院卒業 博士号取得)

アクセス

あきしま駅前泌尿器科内科

〒196-0015 東京都昭島市昭和町2丁目1−6 Te昭島ビル 4F

JR青梅線 昭島駅南口徒歩2分

当院は、昭島駅南口からすぐの場所にあり、お仕事帰りや買い物ついでに立ち寄りやすいクリニックです。提携駐車場も複数あり、車での通院も便利です。

診療時間
8:45 〜 12:30
14:00 〜 17:30

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