当院ではメディカルダイエットの相談をうけております。
ご希望の方には飲み薬・注射を使用したメディカルダイエットを行います。
いつでもお気軽にご相談ください。

こんな方におすすめです

  • 糖質制限ダイエットがうまくいかない
  • どうしても食欲がおさえられない
  • 運動が苦手困難
  • ジムに入会したが3日坊主
  • 自力でダイエットをしたがダメだった
  • すぐにリバウンドしてしまう
  • 肥満体型(BMI≧25)

メディカルダイエットで使用するGLP-1/GIP製剤とは?

メディカルダイエットは主にGLP-1(Glucagon-Like Peptide-1)製剤を使用します。

飲み薬(リベルサス)注射(マンジャロ)があります。

GLP-1とは小腸から分泌されるホルモンの1つです。

膵臓からのインスリン分泌を助ける働きがあり、糖尿病治療薬として保険適応があります。

食べ物が小腸まで流れてくるとGLP-1が分泌されます。

食べ物が吸収されると血糖値が上がるので、インスリン分泌を促して血糖値を下げる指令をだす役割といえます。

また膵臓から出るグルカゴンと呼ばれるホルモンの過剰分泌を抑えることで食後血糖値の上昇をおさえます。

GLP-1のはたらき

  • 胃腸の動きをおさえて満腹感を持続
  • 脳にはたらいて、食欲をおさえる
  • 脂肪の分解をうながす
  • 太りにくい体質へ改善させる

また2023年4月に発売されたマンジャロにはGIP(gastric inhibitory polypeptide)の働きもあります。

GIPはグルカゴン分泌を適切にコントロールする働きや、肝臓や脂肪細胞での脂肪分解をうながす働き、食欲を抑える働きがあります。

GIPのはたらき

  • 食欲をおさえる
  • 脂肪の分解をうながす

GLP-1/GIP製剤には以上のような働きがあることから、ダイエットとしても使用されるようになりました。

以前までGLP-1製剤は注射薬しかありませんでした。

しかし、2021年2月にGLP-1製剤の飲み薬として「リベルサス」が発売されました。

注射薬に対して抵抗がある方は多いです。

飲み薬であるリベルサスの登場でGLP-1を使用したダイエットがより身近な存在になりました。

また2023年4月には注射薬の新薬として「マンジャロ」が発売されました。

マンジャロはGLP-1だけでなくGIP受容体にも作用します。

注射薬ではありますが、リベルサスよりも高い効果が期待されます。

マンジャロは週1回投与という点では継続しやすいといえます。

飲み薬と注射の比較表

飲み薬
リベルサス
注射
マンジャロ
ダイエット効果
コスト(値段)
使いやすさ
使用法毎日飲む週1回注射

詳細は下記ページを参考にしてください。

メディカルダイエットの特徴

成功しやすい

ダイエットで重要なのは「食事」「運動」です。

消費カロリー(運動)>摂取カロリー(食事)の状態になれば自然と体重減少します。

リベルサスは「食事」管理を強力にサポートしてくれます。

どれだけ運動を頑張っても、食事管理が不十分であればやせません。

リベルサスを内服することで、

  • 1回の食事量がへる
  • 間食をしなくなる
  • ドカ食いをしなくなる

ようになります。

これにより摂取カロリーが低い状態を維持できるため、健康的にやせることができます。

もちろん運動による消費カロリーUPも重要であることは言うまでもありません。

継続しやすい

ダイエットの失敗する最大の原因として「食欲に勝てない」があります。

食欲をおさえて食事量を減らすことは、とてもストレスがかかります。

ましてや、運動も頑張っていれば食欲で感じるストレスはかりしれません。

リベルサス・マンジャロは脳の食欲中枢に作用して食欲をおさえます。

自然に食欲をおさえることができるので、ストレスを減らすことができます。

その結果としてダイエットを継続していくことができるのです。

欧米で肥満治療に使用されている

リベルサス・マンジャロは国内で糖尿病治療薬として保険適応のあるお薬です。

欧米では肥満症の治療薬としても承認されているお薬です。

※もちろん欧米でも全ての方に対して承認されているわけではありません。

GLP-1/GIPダイエットの注意事項

GLP-1であるリベルサスやオゼンピックを利用したダイエットは高い効果が期待できます。

しかし、ネットには間違った広告が多数あります。

効果や副作用について、正しい理解と知識が必要になります。

×誤り広告①飲む「だけ」で痩せる

  • GLP-1はダイエットをサポートするお薬です。
  • 食欲が抑えられる=摂取するカロリーが減る効果があります。
  • 消費カロリー>摂取カロリーの状態ではじめて体重が減少します。
  • 何もしないで勝手にやせてくるわけではありません。
  • 消費カロリーを増やそうとする意識は大切です。

×誤り広告②副作用なし!何もつらくない

  • お薬には必ず副作用があります。
  • 全ての人に副作用が出るわけではありませんが注意が必要です。
  • GLP-1は初期に気持ち悪さがでる方がいます。
  • その他に重篤な副作用の報告もあります。
  • 副作用を管理できるように最低用量から慎重に内服治療をはじめます。

×誤り広告③1か月で10㎏以上減少

  • GLP-1は食欲を抑えることで摂取カロリーを減らします。
  • 体重1㎏減らすには7,200Kcal必要です。
  • ツナマヨおにぎりが1個240Kcalです。
  • 1か月で10㎏やせるためには、1日あたりツナマヨおにぎり10個分のカロリーをひかえる必要があります。
  • これがいかに身体に負担であるかは明らかです。
  • GLP-1はあくまで緩やかに体重を減少させる目的で使用します。
  • 短期間での過剰なダイエットは健康被害をおこします。

×誤り広告④海外では常識のダイエット方法

  • 欧米では肥満治療薬として承認されています。
  • しかし、あくまでBMI30を超えるような高度の肥満症の方を対象としたものです。
  • 決して「常識」といえるまでのダイエット方法ではありません。

GLP-1/GIP製剤の副作用

GLP-1の主な副作用は以下の通りです。

  • 低血糖:血糖値が異常に低下する状態で、頭痛、めまい、手足の震え、意識障害などの症状が現れることがあります。
  • 胃腸蠕動低下:下痢、便秘、吐き気、嘔吐などの症状が現れることがあります。
  • 膵炎:腹痛
  • 肝機能障害:肝機能障害を引き起こす可能性があります。
  • 皮膚症状:皮膚発疹、かゆみ、蕁麻疹、発疹などの症状が現れることがあります。

1日3回ごはんを食べることで低血糖を予防しましょう。

低血糖を疑う症状があればラムネやアメをなめるようにしましょう。

ただし、他の糖尿病治療薬を内服していない限り低血糖になる頻度は非常に低いです。

悪心、嘔吐、下痢、便秘など胃腸の蠕動低下に伴う副作用は2~3週間かけて改善していくことが多いです。

GLP-1/GIP製剤が使用できない方

以下のような方はリベルサスやオゼンピックを使用することができません。

  1. 膵炎などの膵臓疾患の既往のある方
  2. 甲状腺疾患の既往のある方
  3. 重度の胃腸障害(胃潰瘍、炎症性腸疾患など)のある方
  4. 胃全摘をしている方
  5. 低血糖を起こす可能性が高い以下の状態の方
    • 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
    • 栄養不良状態、飢餓状態、食事摂取量の不足
    • 激しい筋肉運動をする方
    • 過度のアルコール摂取者
  6. 糖尿病の方
  7. 妊娠中または2か月以内に妊娠する予定の方
  8. 未成年の方、60歳以上の方

当院でのメディカルダイエットの流れ

STEP

予約(または直接来院)

WEBから「メディカルダイエット」外来の予約をしてください。
予約なしで直接来院いただいても大丈夫です。
お気軽に相談ください。

STEP

健康状態の問診

メディカルダイエットを行っても大丈夫であるか問診します。
健康診断の結果があれば持参ください。
必要に応じて採血検査を実施することもあります(自費採血)。

STEP

リベルサスまたはマンジャロの処方

問題なければ処方させていただきます。
内服を継続できるか不安な方は、まずはリベルサス「おためし10日間」をおすすめします。

STEP

再診

問題なく内服・注射できているか確認します。
効果が不十分な場合には服薬指導を実施します。
また用量の増量も検討します。

GLP-1受容体作動薬を利用したダイエットについて

未承認医薬品等(異なる目的での使用)
リベルサスは、医薬品医療機器等法において、「2型糖尿病」の効能・効果で承認されていますが、当院で行う肥満治療目的での使用については国内で承認されていません。
入手経度等
国内の医薬品卸業者より国内承認薬を仕入れています。
国内の承認医薬品の有無
国内で「肥満治療」の効能・効果で承認されている、GLP-1製剤はありません。
諸外国における安全性などに係る情報
リベルサスと同一成分の注射製剤が、米国FDA(アメリカ食品医薬品局)で肥満治療薬として承認されております。 
リベルサスは糖尿病治療薬として承認されており、上記のような副作用のリスクがあります。

この記事を執筆した人

青木悠介
青木悠介
あきしま駅前泌尿器科内科 院長
日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
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