【花粉症対策】症状・治療法・舌下免疫療法を医師が解説

この記事の要約(140文字) :花粉症は、植物の花粉に対して体が「敵だ!」と過剰反応して起こるアレルギーです。現在は症状を抑える薬だけでなく、体質を変えて症状をなくすことを目指す「舌下免疫療法」も普及しています。我慢せず、飛散シーズン前から対策することが大切です。

毎年春になると憂鬱になる……。

鼻水が止まらなくて、勉強や仕事に集中できない……。
そんなお悩みはありませんか?
花粉症は、今や日本人の約4割が悩んでいるといわれる国民病です。 しかし、「ただの季節性のものだから」と我慢する必要はありません。
医学は進歩しており、症状を抑えるだけでなく、「治す」ことを目指す治療法も登場しています。
この記事では、花粉症の仕組みと、当院での治療についてわかりやすく解説します。
花粉症ってなぜ起こるの?(コップと水の話)
花粉症の仕組みを、よく「コップと水」に例えて説明します。
私たちの体には、花粉という「水」を受け止める「免疫のコップ」があります。

- 呼吸をするたびに、体に花粉(水)が入ってきます。
- コップがいっぱいのうちは、何も起きません。
- ある日、コップから水があふれ出すと、症状(くしゃみ・鼻水)が爆発します。
これが「去年までは平気だったのに、急に花粉症になった」という理由です。
体の中で何が起きている?

もう少し詳しく言うと、体のガードマン(免疫)が、無害なはずの花粉を「危険な敵だ!」と勘違いして、追い出そうと暴れている状態です。
- くしゃみ = 吹き飛ばして追い出そうとする
- 鼻水・涙 = 洗い流して追い出そうとする
- 鼻づまり = 中に入れないように壁を作る
これらはすべて、体を守ろうとする防御反応なのです。
あなたは大丈夫?花粉症セルフチェック
「風邪かな?それとも花粉症?」と迷ったら、以下の項目をチェックしてみてください。
セルフチェック
- 水のようなサラサラした透明な鼻水が出る
- くしゃみが連続して出る
- 目がかゆい、充血している
- 熱はないのに、体がだるい
- 晴れた日や風が強い日に症状が悪化する
- 毎年、同じ時期に調子が悪くなる
3つ以上当てはまる場合、花粉症の可能性が高いです。
自己判断で市販薬を使い続けるより、一度クリニックで検査することをおすすめします。
当院での治療法と対策

花粉症の治療は、大きく分けて3つのステップがあります。
1. 症状が出る前の「初期療法」
花粉が飛び始める2週間くらい前から薬を使い始める方法です。
「症状が出てから病院へ行く」よりも、シーズン中の症状を軽くし、薬の量を減らすことができます。
2. 症状に合わせた「薬物療法」
患者さんのライフスタイルに合わせて薬を選びます。
- 抗ヒスタミン薬: くしゃみや鼻水を抑えます。「眠くなりにくい薬」もあります。
- 点鼻薬(てんびやく): 鼻に直接スプレーして、鼻づまりを解消します。
- 点眼薬(てんがんやく): 目のかゆみが強い場合に使います。
3. 根本治療を目指す「アレルゲン免疫療法」
これが近年注目されている治療法です。 「舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)」 と呼ばれます。
- どんな治療?: 毎日少しずつ花粉のエキスを舌の下に入れ、体を花粉に慣れさせます。
- メリット: アレルギー体質そのものを改善し、「薬がいらなくなる」 状態を目指せます。
- 期間: 3年〜5年ほど続ける必要があります。
※すべての方に効果があるわけではありませんが、約7〜8割の方に改善が見られます。
自宅でできる!花粉対策のコツ

病院での治療と合わせて、家の中に花粉を持ち込まないことが重要です。
- ツルツルした服を着る: ウールなどの服は花粉がつきやすいです。
- 帰宅したら玄関で払う: 家に入る前に、髪や服についた花粉を払い落としましょう。
- すぐに洗顔・うがい: 顔についた花粉を洗い流します。
- 窓を開ける時間を減らす: 換気は短時間で済ませ、レースのカーテンを使用しましょう。
よくある質問(Q&A)
-
花粉症は完全に治りますか?
-
「舌下免疫療法」を行うことで、症状が出なくなったり、薬が不要になったりする(寛解といいます)可能性があります。
完全に治ると断言はできませんが、多くの患者さんが「楽になった」と実感されています。
-
病院に行くタイミングはいつが良いですか?
-
「症状が出る前」がベストです。例えばスギ花粉なら、1月下旬〜2月上旬頃の受診をおすすめしています。
もちろん、症状が出てからでも早めに受診することで、重症化を防げます。
-
妊娠中や授乳中でも薬は飲めますか?
-
妊娠中や授乳中でも使用できるお薬はあります。また、点鼻薬や漢方薬などで対応することも可能です。
自己判断で我慢せず、医師にご相談ください。
昭島市で花粉症治療なら「あきしま駅前泌尿器科内科」へ
花粉症は「気合」では治りません。 適切な治療を受ければ、春の季節も快適に過ごすことができます。
当院では、患者さんの生活スタイル(受験生だから眠くならない薬がいい、根本的に治したいなど)に合わせた治療を提案します。
まずはお気軽にご相談ください。
参考文献
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「花粉症ゼロ」プロジェクト https://kafunsho-zero.jibika.or.jp/
- 環境省「花粉症環境保健マニュアル」
- 厚生労働省「アレルギー疾患対策」
この記事を執筆した人

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あきしま駅前泌尿器科内科 院長
日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
順天堂大学医学部卒業
医学博士(順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学 大学院卒業 博士号取得)
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