💡 この記事のサマリー

メディカルダイエットは、医師の指導で健康的な体重を目指す治療です。当院では注射薬「マンジャロ」を推奨していますが、不適切な使用は推奨しません。医療者との距離が遠いオンライン診療よりも、対面で体調を確認できるクリニック受診が安心です。将来の病気を防ぐ「本当の健康」を一緒に作りましょう。

はじめに:もう「根性」で痩せる必要はありません

糖質制限ダイエットがうまくいかない

どうしても食欲がおさえられない

肥満体型(BMI≧25)

運動が苦手、困難

ジムに入会したが3日坊主

自力でダイエットをしたがダメだった

すぐにリバウンドしてしまう

「ダイエットが続かない」「リバウンドを繰り返してしまう」……。それは、あなたの意志が弱いからではなく、脳が出す「お腹が空いた」という指令が強すぎるからかもしれません。

メディカルダイエットは、最新の医学の力でその「指令」を調整し、無理なく健康的な体を取り戻すための治療です。この記事では、今もっとも注目されている治療薬「マンジャロ」を中心に、安全に痩せる仕組みを解説します。

メディカルダイエットの仕組み

メディカルダイエットは主にGLP-1(Glucagon-Like Peptide-1)製剤を使用します。GLP-1製剤には飲み薬(リベルサス)注射(マンジャロ)があります。GLP-1とは小腸から分泌されるホルモンの1つです。膵臓からのインスリン分泌を助ける働きがあり、糖尿病治療薬として保険適応があります。食べ物が小腸まで流れてくるとGLP-1が分泌されます。食べ物が吸収されると血糖値が上がるので、インスリン分泌を促して血糖値を下げる指令をだす役割といえます。また膵臓から出るグルカゴンと呼ばれるホルモンの過剰分泌を抑えることで食後血糖値の上昇をおさえます。

くすり(GLP-1)のはたらき

  • 胃腸の動きをおさえて満腹感を持続
  • 脳にはたらいて、食欲をおさえる
  • 脂肪の分解をうながす
  • 太りにくい体質へ改善させる

また2023年4月に発売されたマンジャロにはGIP(gastric inhibitory polypeptide)の働きもあります。GIPはグルカゴン分泌を適切にコントロールする働きや、肝臓や脂肪細胞での脂肪分解をうながす働き、食欲を抑える働きがあります。

くすり(GIP)のはたらき

  • 食欲をおさえる
  • 脂肪の分解をうながす

GLP-1/GIP製剤には以上のような働きがあることから、ダイエットとしても使用されるようになりました。以前までGLP-1製剤は注射薬しかありませんでした。しかし、2021年2月にGLP-1製剤の飲み薬として「リベルサス」が発売されました。注射薬に対して抵抗がある方は多いです。飲み薬であるリベルサスの登場でGLP-1を使用したダイエットがより身近な存在になりました。また2023年4月には注射薬の新薬として「マンジャロ」が発売されました。マンジャロはGLP-1だけでなくGIP受容体にも作用します。注射薬ではありますが、リベルサスよりも高い効果が期待されます。マンジャロは週1回投与という点では継続しやすいといえます。

当てはまる?セルフチェックリスト

以下の項目に心当たりがある方は、メディカルダイエットが適している可能性があります。

食べるのが大好きで、つい食べすぎてしまう

運動を始めても、膝や腰が痛くて長続きしない

健康診断で**「内臓脂肪」や「血糖値」**を指摘された

過去に何度もダイエットとリバウンドを繰り返している

忙しくて自炊やカロリー計算をする余裕がない

マンジャロ(注射)とリベルサス(飲み薬)どちらが自分に合っている?

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メディカルダイエットの特徴

【医師から大切なお知らせ】
当院のメディカルダイエットは、単なる減量ではなく**「健康寿命を延ばすこと」**を目的としています。

最新の選択肢: 2つのホルモンに働く「マンジャロ」を推奨し、効率的な体質改善をサポートします。

安全性の重視: ガイドラインに反する不適切な使用や、過度な減量は健康を損なうため推奨しておりません。

対面の安心感: 画面越しのオンライン診療では気づけない体の変化を見逃さないよう、直接お会いしての相談を大切にしています。

血液検査や身体診察を通じ、あなたに最適な「安全なダイエット」を共に計画しましょう。

成功しやすい

ダイエットで重要なのは「食事」「運動」です。

消費カロリー(運動)+基礎代謝 > 摂取カロリー(食事)の状態になれば自然と体重減少します。

メディカルダイエットは「食事」管理を強力にサポートしてくれます。どれだけ運動を頑張っても、食事管理が不十分であればやせません。

マンジャロ・リベルサスを使用することで、

  • 1回の食事量がへる
  • 間食をしなくなる
  • ドカ食いをしなくなる

ようになります。

これにより摂取カロリーが低い状態を維持できるため、健康的にやせることができます。もちろん運動による消費カロリーUPも重要であることは言うまでもありません。

あなたは1日何キロカロリー減らせばいい?

継続しやすい

ダイエットの失敗する最大の原因として「食欲に勝てない」があります。食欲をおさえて食事量を減らすことは、とてもストレスがかかります。ましてや、運動も頑張っていれば食欲で感じるストレスはかりしれません。リベルサス・マンジャロは脳の食欲中枢に作用して食欲をおさえます。自然に食欲をおさえることができるので、ストレスを減らすことができます。その結果としてダイエットを継続していくことができるのです。

欧米で肥満治療に使用されている

リベルサス・マンジャロは国内で糖尿病治療薬として保険適応のあるお薬です。

欧米では肥満症の治療薬としても承認されているお薬です。

※もちろん欧米でも全ての方に対して承認されているわけではありません。

よくあるQ&A(10選)

患者さんから実際によくいただく質問に、医師の視点でお答えします。

注射は痛くないですか?

ほとんど痛みを感じない設計です。 マンジャロは針が非常に細く、ペン型のデバイスを肌に押し当てるだけで自動的に注入されます。「チクッとする程度」「蚊に刺されるより痛くない」という方が多いです。針そのものが見えない作りなので、先端恐怖症の方でも安心してお使いいただけます。

副作用が心配です。どんな症状が出ますか?

これは薬が効いて、胃の動きをゆっくりにしている証拠でもあります。多くの場合、数週間で体が慣れて治まりますが、当院では症状を和らげるためのお薬を処方したり、投与量を細かく調整したりと、対面ならではのサポートを行います。

オンライン診療と、クリニックでの受診は何が違いますか?

「安全性」と「体の異変への気づき」が決定的に違います。 オンラインでは検査ができないため、肝臓や腎臓、膵臓(すいぞう)への負担を見逃すリスクがあります。当院では異変に応じて検査を行い、数値を見ながら「安全に痩せているか」を確認します。あなたの顔色や体調を直接拝見することが、何よりの安全策です。

効果はいつ頃から実感できますか?

早い方で1〜2週間、多くの方が1ヶ月程度で実感されます。 マンジャロは2つのホルモンに働くため、従来の薬よりも効果を実感しやすいのが特徴です。「自然と間食が減った」「少量でお腹がいっぱいになる」という感覚から始まり、徐々に体重に反映されていきます。

薬をやめたらすぐにリバウンドしますか?

薬を使っている間に、少ない食事量で満足できる「新しい食習慣」を脳と体に覚え込ませます。目標体重に達した後は、急にやめるのではなく、医師と相談しながら少しずつ回数を減らしていくことで、リバウンドしにくい体作りを目指します。

「マンジャロ」は他のダイエット薬と何が違うのですか?

これまでの薬(GLP-1受容体作動薬)が1つの経路で働いていたのに対し、マンジャロはもう1つの経路(GIP)にも働きかけます。例えるなら、1人で掃除するより、2人で協力した方が早く綺麗になるように、より効率的な体重減少が期待できるのです。

どんな人でも処方してもらえますか?

健康維持を目的とする方に限ります。 当院は医療機関ですので、美容目的で既に痩せている方が「さらに細くなりたい」というご要望にはお応えできません。あくまで肥満による生活習慣病(糖尿病、高血圧など)の予防や、膝・腰への負担を減らしたいという「健康」を目的とした方に処方いたします。

保険は適用されますか?

ダイエット目的の場合は「自由診療(全額自己負担)」となります。 ただし、すでに糖尿病などの診断がついている場合は、保険が適用されるケースもあります。ご自身の状態がどちらに当てはまるか、まずは一度ご来院いただき、診察(=今の体の状態を確認すること)をさせてください。

薬だけでも体重は落ちますが、軽い運動を組み合わせるのが理想です。

薬だけでも体重は落ちますが、軽い運動を組み合わせるのが理想です。 無理な激しい運動は必要ありません。駅まで歩く、階段を使うといった「日常のプラスアルファ」で十分です。筋肉量を維持しながら脂肪を落とすことで、より引き締まった健康的な体を手に入れることができます。

メディカルダイエットの注意事項

GLP-1であるリベルサスやオゼンピックを利用したダイエットは高い効果が期待できます。

しかし、ネットには間違った広告が多数あります。

効果や副作用について、正しい理解と知識が必要になります。

必ず医師の管理のもと使用するようにしましょう。

×誤り広告① 
飲む「だけ」で痩せる

  • GLP-1はダイエットをサポートするお薬です。
  • 食欲が抑えられる=摂取するカロリーが減る効果があります。
  • 消費カロリー>摂取カロリーの状態ではじめて体重が減少します。
  • 何もしないで勝手にやせてくるわけではありません。
  • 消費カロリーを増やそうとする意識は大切です。

×誤り広告② 副作用なし!何もつらくない

  • お薬には必ず副作用があります。
  • 全ての人に副作用が出るわけではありませんが注意が必要です。
  • GLP-1は初期に気持ち悪さがでる方がいます。
  • その他に重篤な副作用の報告もあります。
  • 副作用を管理できるように最低用量から慎重に内服治療をはじめます。

×誤り広告③ 1か月で10㎏以上減少

  • GLP-1は食欲を抑えることで摂取カロリーを減らします。
  • 体重1㎏減らすには7,200Kcal必要です。
  • ツナマヨおにぎりが1個240Kcalです。
  • 1か月で10㎏やせるためには、1日あたりツナマヨおにぎり10個分のカロリーをひかえる必要があります。
  • これがいかに身体に負担であるかは明らかです。
  • GLP-1はあくまで緩やかに体重を減少させる目的で使用します。
  • 短期間での過剰なダイエットは健康被害をおこします。

×誤り広告④海外では常識のダイエット方法

  • 欧米では肥満治療薬として承認されています。
  • しかし、あくまでBMI30を超えるような高度の肥満症の方を対象としたものです。
  • 決して「常識」といえるまでのダイエット方法ではありません。

GLP-1/GIP製剤の副作用

GLP-1の主な副作用は以下の通りです。

  • 低血糖:血糖値が異常に低下する状態で、頭痛、めまい、手足の震え、意識障害などの症状が現れることがあります。
  • 胃腸蠕動低下:下痢、便秘、吐き気、嘔吐などの症状が現れることがあります。
  • 膵炎:腹痛
  • 肝機能障害:肝機能障害を引き起こす可能性があります。
  • 皮膚症状:皮膚発疹、かゆみ、蕁麻疹、発疹などの症状が現れることがあります。

1日3回ごはんを食べることで低血糖を予防しましょう。

低血糖を疑う症状があればラムネやアメをなめるようにしましょう。

ただし、他の糖尿病治療薬を内服していない限り低血糖になる頻度は非常に低いです。

悪心、嘔吐、下痢、便秘など胃腸の蠕動低下に伴う副作用は2~3週間かけて改善していくことが多いです。

GLP-1/GIP製剤が使用できない方

以下のような方はリベルサスやオゼンピックを使用することができません。

  1. 膵炎などの膵臓疾患の既往のある方
  2. 甲状腺疾患の既往のある方
  3. 重度の胃腸障害(胃潰瘍、炎症性腸疾患など)のある方
  4. 胃全摘をしている方
  5. 低血糖を起こす可能性が高い以下の状態の方
    • 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
    • 栄養不良状態、飢餓状態、食事摂取量の不足
    • 激しい筋肉運動をする方
    • 過度のアルコール摂取者
  6. 糖尿病の方
  7. 妊娠中または2か月以内に妊娠する予定の方
  8. 未成年の方、60歳以上の方

当院が想定する対象患者様

当院が想定する対象患者様は、

  • BMI>25の方
  • このまま放置すると重大な健康被害の発生が予想される方

になります。

過度なダイエット等を目的とした使用は推奨しておりません。

当院でのメディカルダイエットの流れ

STEP

予約(または直接来院)

WEBから「メディカルダイエット」外来の予約をしてください。予約なしで直接来院いただいても大丈夫です。お気軽に相談ください。

STEP

健康状態の問診

メディカルダイエットを行っても大丈夫であるか問診します。
健康診断の結果があれば持参ください。

STEP

マンジャロまたは(リベルサス)の処方

使用に問題なければ処方させていただきます。
相談しながら適切な治療法を選びましょう。

STEP

再診

問題なく内服・注射できているか確認します。
効果が不十分な場合には服薬指導を実施します。
また用量の増量も検討します。

GLP-1受容体作動薬を利用したダイエットについて

未承認医薬品等(異なる目的での使用)
リベルサスは、医薬品医療機器等法において、「2型糖尿病」の効能・効果で承認されていますが、当院で行う肥満治療目的での使用については国内で承認されていません。
入手経度等
国内の医薬品卸業者より国内承認薬を仕入れています。
国内の承認医薬品の有無
国内で「肥満治療」の効能・効果で承認されている、GLP-1製剤はありません。
諸外国における安全性などに係る情報
リベルサスと同一成分の注射製剤が、米国FDA(アメリカ食品医薬品局)で肥満治療薬として承認されております。 
リベルサスは糖尿病治療薬として承認されており、上記のような副作用のリスクがあります。

参考文献

泌尿器科・内科・皮ふ科日・祝
8:45~ 12:30
14:00 〜 17:30
※17:15最終受付

この記事を執筆した人

青木悠介
青木悠介
あきしま駅前泌尿器科内科 院長
日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医