健診で尿たんぱく陽性(プラス)!どうしたら良い?

健康診断を受けたら、
尿たんぱく陽性:医療機関の受診をすすめる
なんてことありませんか?
そもそも蛋白尿とは「24時間当たり0.15g以上の蛋白が尿中に排泄される」ことです。
健診だとプラス(+)とかマイナス(-)で記載されることが多いです。
この記載方法と蛋白の量の関係はおおよそ下記になります。
検査結果 | (-) | (±) | (+) | (2+) | (3+) | (4+) |
1日で尿に出る蛋白量(g) | 0 | 0.15 | 0.3 | 1.0 | 3.0 | 10 |
これより、尿たんぱく(1+)以上は医療機関の受診が推奨されています。
「たんぱく尿」=「病気」?
そんなことはありません。
たんぱく尿が出ても病気ではないことがあります。
病気ではないものは生理的な蛋白尿と呼ばれます。
この生理的な蛋白尿の中には「一過性」蛋白尿と「起立性」蛋白尿があります。
原因 | |
---|---|
一過性 | 発熱、過度な運動、ストレス、尿路感染症 |
起立性 | 立ち上がる、体勢を変える、動く |
一過性の蛋白尿は18才未満では約1割でみられます。
病気ではない蛋白尿を除外するために、
期間を空けて複数回尿検査を行ったり、タイミングを変えて尿検査を行ったりすることが大切です。
もちろん、腎炎やネフローゼ症候群、糖尿病や高血圧による腎障害など、危険な病気が潜んでいる可能性も十分にあるので注意が必要です。
まずは当院へ気軽にご相談ください。
尿たんぱくが出たら
- もう一度尿検査をする
- 採血検査で腎臓の機能チェック
- 超音波検査で腎臓の形をチェック
この記事を執筆した人

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あきしま駅前泌尿器科内科 院長
日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
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