かけばかくほどかゆくなる、かゆみが止まらないのはなぜ?

皮膚で1番こまるの症状、

それは「かゆみ」です。

かゆいところをかくと気持ちが良いですよね?

しかし、すぐにまたかゆみがおそってくる。

「かけばかくほどかゆくなる」

誰もが経験したことがあるでしょう。

これは医学的に証明されている事実なんです。

人間の皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層構造になっています。

表皮や真皮でおこる皮膚のトラブルはかゆみとなってあらわれます。

これを解消するために皮膚をかいてしまうと、表皮が傷ついてしまうのです。

傷ついた表皮の細胞を治そうと体内で化学伝達物質がでてきます。

これにより炎症がおき、さらにこの炎症はかふみを悪化させます。

そして悪化したかゆみに対して、またかいてしまうのです。

かゆみの悪循環、

イッチ(かゆみ)・スクラッチ(かく)サイクル

と呼ばれています。

では、

かゆみを止めるためにはどうしたら良いでしょう?

答えは簡単、かかなければ良いのです。

しかし、言うは易く行うは難し。

かゆみを我慢することはとても大変なことです。

ましてや悪化してしまったかゆみは耐えがたいものです。

かゆみを我慢するひけつは「保湿」にあります。

傷ついてしまった皮膚を守るために「保湿」バリアを皮膚にはります。

この状態で炎症をしずめる薬(ステロイドなど)をぬると、かゆみのサイクルを止めることができます。

大事なことは保湿です。

かゆくなったら、かゆくなりそうなら保湿です。

特にご高齢のかたは表皮がよわく、乾燥しやすい状態です。

お風呂上がりは必ず保湿するように心がけましょう。

当院でも保湿剤の処方があります。

気になる方はお気軽に相談ください。

かゆみ対策

  • かけばかくほど「かゆみ」は悪化する
  • かく前に「保湿」
  • かく代わりに「保湿」
  • かゆくなる前に「保湿」

この記事を執筆した人

青木悠介
青木悠介
あきしま駅前泌尿器科内科 院長
日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医