💡 この記事のサマリー

糖尿病は、インスリンの不足や働き低下により血糖値が慢性的に高くなる病気です。放置すると失明や透析、心筋梗塞を招くほか、頻尿・夜間頻尿・ED(勃起不全)など泌尿器科特有の症状が初期に現れるのが特徴です。あきしま駅前泌尿器科内科では、内科と泌尿器科の両面から、合併症を防ぐ「治療」を提供します。

はじめに:昭島で「健康診断の数値」に悩むあなたへ

昭島駅周辺にお住まいの方、あるいは青梅線沿線にお勤めの方から、最近このような相談が増えています。

健康診断で血糖値が高いと言われたが、痛くないから放っておいた

最近、夜中に何度もトイレに起きて、ぐっすり眠れない

喉がやたらと渇く。これは年のせいだろうか?

これらはすべて、糖尿病が発信している「体からのSOS」かもしれません。

糖尿病は、自覚症状がないまま静かに進行し、気づいた時には血管がボロボロになっているというケースが少なくありません。当院「あきしま駅前泌尿器科内科」は、「内科的な数値の改善」だけでなく、「生活の質の維持」を両立させる、地域に根ざした医療を提供しています。


糖尿病のメカニズムを「徹底解剖」:なぜ血糖値は上がるのか

糖尿病の本質は、エネルギー源である「ブドウ糖」が、細胞にうまく取り込まれなくなることにあります。

インスリンという「鍵」の重要性

私たちの細胞には、糖を取り込むための「ドア」があります。このドアを開ける「鍵」が、すい臓から出るインスリンというホルモンです。

  • 正常な状態: 食後に血糖値が上がると、インスリン(鍵)が分泌され、細胞のドアを開け、糖がエネルギーとして消費されます。
  • 糖尿病の状態: インスリン(鍵)が足りない、あるいは鍵穴がサビて開かなくなると、糖が細胞に入れず血液中に溢れかえります。これが高血糖です。

1型糖尿病と2型糖尿病の違い

  • 1型糖尿病: 自分の免疫がすい臓の細胞を破壊してしまい、インスリンがほぼゼロになる状態。若い方に多く、生存のためにインスリン注射が不可欠です。
  • 2型糖尿病: 日本人の約95%がこちらです。遺伝的な背景に、食べ過ぎ・運動不足・肥満などの生活習慣が重なり、インスリンの効きが悪くなった状態です。

泌尿器科専門医が教える「糖尿病とおしっこの深い関係」

なぜ、当院のような泌尿器科が糖尿病を診るのか。それは、糖尿病の最初のサインが「泌尿器(おしっこと性機能)」に現れるからです。

なぜ糖尿病で「頻尿・夜間頻尿」になるのか?

血糖値が高くなると、体は溢れた糖を尿と一緒に排出しようとします。糖は水分を強力に引き寄せる性質(浸透圧)があるため、尿の量が異常に増えます。

  • 多尿: 1回の量が多い。
  • 頻尿: 尿量が増えて、何度もトイレに行きたくなる。
  • 夜間頻尿: 寝ている間も腎臓が糖を捨てようとフル稼働するため、目が覚めてしまう。

「夜中のトイレで睡眠不足、日中のパフォーマンスが落ちる」

これは加齢のせいだけではなく、糖尿病の典型的な症状です。

糖尿病と「神経因性膀胱」の恐ろしさ

糖尿病が進行すると、自律神経がダメージを受けます。すると、膀胱にどれくらい尿が溜まっているか分からなくなったり、おしっこを出したくても膀胱が収縮しなくなったりします。これを「神経因性膀胱」と呼びます。

おしっこが完全に出し切れない(残尿)状態が続くと、腎臓に逆流して腎不全を招くこともあるため、泌尿器科的なアプローチが不可欠なのです。

糖尿病と「ED(勃起不全)」
:男性にとっての重大サイン

糖尿病は、毛細血管と末梢神経を真っ先に破壊します。ペニスの血管は体の中でも非常に細いため、心臓や脳の病気が起こる数年前に、EDとして症状が出ることが多いのです。 「最近、朝立ちがなくなった」というのは、実は全身の動脈硬化が進んでいるSOSサインです。 当院では、血糖管理と並行してEDの治療もプライバシーに配慮して行っています。


糖尿病の診断:数値が示す「血管の悲鳴」

当院では、医学的根拠(エビデンス)に基づいた正確な診断を行います。

診断を決める「2つの重要指標」

  • HbA1c(ヘモグロビンA1c): 過去1〜2ヶ月の「血糖値の平均点」です。6.5%以上が糖尿病の目安となります。
  • 空腹時血糖値: 朝食を抜いた状態での数値。126mg/dL以上が基準です。
  • 随時血糖値: 食事の時間に関係なく測定した数値。200mg/dL以上であれば強く糖尿病を疑います。

当院では、検査会社と連携した精密な血液検査を行い、あなたの体の状態を詳細に分析します。


合併症の恐怖:全身が「砂糖漬け」になるとどうなるか

糖尿病の真の恐ろしさは、痛くも痒くもないまま全身を蝕む点にあります。

  • 神経障害: 足の先がしびれる、怪我に気づかず腐ってしまう(足壊疽)。
  • 網膜症: 目の奥で出血し、失明する(日本人の失明原因の上位)。
  • 腎症: 腎臓が動かなくなり、週3日の人工透析が必要になる。

さらに、最新の「糖尿病診療ガイドライン」では、糖尿病患者様における「癌(がん)」や「認知症」のリスク増加が改めて強調されています。高血糖による慢性的な炎症が、全身の老化と病変を加速させるのです。


あきしま駅前の方針:無理なく続く「治療戦略」

「糖尿病の治療=一生、美味しいものが食べられない」

もしそう思われているなら、それは大きな誤解です。

過度なガマンや無理なノルマは、ストレスを生み、かえって血糖値を悪化させます。当院では、最新の『糖尿病診療ガイドライン』等に基づきつつ、「昭島で暮らす患者さんの日常」に無理なく溶け込む、個々人に合わせた治療戦略を共に作成します。当院の役割は、厳しい監督ではなく、あなたの人生を共に走る「伴走者(コーチ)」であることです。

ステップ1
:食生活の「リ・デザイン」

糖尿病治療において「食べてはいけないもの」は、実は一つもありません。大切なのは「何を食べるか」以上に、「どう食べるか」という順序と知恵です。

  • ベジタブルファースト(食物繊維のバリア): 食事の最初に野菜、きのこ、海藻類をしっかり食べます。食物繊維が腸の壁に「バリア」を張ってくれるため、後から入ってくる糖分の吸収がゆっくりになり、血糖値の急上昇を抑えられます。
  • カーボラスト(糖質は最後に): ご飯、パン、麺類などの炭水化物(糖質)は、最後に回します。おかず(タンパク質や脂質)を先に食べることで、胃腸の動きを調整するホルモンが分泌され、より効果的に血糖値を安定させることができます。
  • 昭島の水」を最大の武器に: 昭島市は東京都で唯一、100%地下水(深層湧水)を水道水として使用している、世界に誇る「水の街」です。この美味しい水を積極的に活用しましょう。 市販の清涼飲料水やエナジードリンクには、驚くほど大量の砂糖(角砂糖10個分以上など)が含まれており、糖尿病悪化の元凶となります。昭島の美味しい水をマイボトルで持ち歩くことは、最も手軽で強力な糖尿病対策になります。

食事のヒント:低GI食品

血糖が急激に上がると、体は余った糖を脂肪に変えてため込みやすくなり、空腹感も早く戻ります。低GI食品を選ぶことで血糖値の「ジェットコースター」を防ぎ、食後の眠気やドカ食いを抑えられるのです。

GI(グリセミック・インデックス)って?

食べ物を食べたあと、どれくらい速く血糖値が上がるかを 0〜100 で表した指標です。

  • GIが高い(70以上)……血糖が急上昇しやすく、インスリンが大量に出る
  • GIが中等度(56〜69)……血糖上昇は中くらい
  • GIが低い(55以下)……血糖の上がり方がゆるやかで、長くエネルギーが続く
低GI食品(一例)食べ方のアイデアワンポイント
オートミール温かい無脂肪ミルクで粥状+バナナ少々はちみつよりシナモンで香り付け
玄米ご飯カレーや丼物のご飯を玄米に置き換えよく噛むと満腹感アップ
全粒粉パン野菜&チキンのサンドイッチマヨネーズは少なめに
そばわかめ・ねぎ・卵でタンパク質追加つゆは飲み干さない
りんご皮ごと1/2個をおやつに皮に食物繊維が豊富
無糖ヨーグルトくるみやアーモンドをトッピングフルーツソースは低糖のもの
枝豆塩ゆでして間食代わりにたんぱく質&食物繊維が同時に取れる
ミックスナッツ(無塩)1日20粒までを目安噛む回数が増え満腹感◎
ブロッコリー温野菜サラダにして主菜の付け合わせ水溶性ビタミンを逃さないよう蒸す
鶏むね肉塩こうじで下味→グリル低脂質なのに高たんぱく

実践ポイント

  • 主食を「白→茶色」へ
    白米や食パンを、玄米や全粒粉パンに変えるだけでGIを大幅ダウン。
  • 「ベジファースト」を習慣に
    食物繊維が豊富な野菜やきのこを最初に食べると、後から食べる炭水化物の吸収をゆるやかにします。
  • ゆっくり噛んで“20分ルール”
    満腹中枢が働くまで約20分。しっかり噛むと血糖の急上昇を防ぎ、食べ過ぎも防止できます。
  • 飲み物も要チェック
    ジュース・スポーツドリンクは高GI。水・麦茶・無糖コーヒーがベター。
  • 加工度の低い食材を選ぶ
    精製度が高いほどGIは上がります。玄米や根菜そのものを使うとGOOD。
ポイント

低GIの食事は血糖コントロールだけでなく、脂質異常症や肥満の改善にもプラス
食べ過ぎればカロリーオーバーになる点に注意し、量とバランスを意識しましょう。

ステップ2
:日常に溶け込む運動

わざわざ高い月謝を払ってジムに通う必要はありません。日常の何気ない動作を運動に変える「NEAT(非運動性熱産生)」を意識するだけで、血糖値は劇的に改善します。

  • 階段活用:当院は昭島駅南口から徒歩2分。駅のエスカレーターやエレベーターをあえて避け、階段を使うだけで、太ももの大きな筋肉が刺激されます。筋肉は「糖を燃やす工場」です。駅の階段は、あなたにとって最も身近な無料のトレーニングマシンになります。
  • 食後15分〜30分の「黄金散歩」: 血糖値が最も上がりやすいのは、食後30分から1時間の間です。このタイミングで15分ほど、昭島の街を軽く散歩してみてください。 食後の軽い運動は、インスリンに頼らずに筋肉が血液中の糖を取り込むのを助けます。買い物帰りや、ちょっとした用事のついでに「少し遠回り」する習慣が、あなたの血管を守ります。
  • 「座りっぱなし」をリセット: 最新の研究では、30分に一度立ち上がって3分程度動くだけでも、代謝が改善することが分かっています。テレビのCM中や仕事の合間に、その場でかかと上げ(カーフレイズ)をするだけでも効果絶大です。

ステップ3
:最新の薬物療法

近年、糖尿病の薬物治療は革命的な進化を遂げました。ただ数値を下げるだけでなく、「心臓や腎臓を守る」「体重を減らす」「泌尿器トラブルを改善する」といった付加価値のある薬が登場しています。

  • SGLT2阻害薬: 尿から糖を出し、体重を減らす。実はこれ、泌尿器科領域でも注目されている薬です。
  • GLP-1受容体作動薬: 食欲を自然に抑え、内臓脂肪を減らす効果が期待できます。
  • DPP-4阻害薬: 低血糖のリスクが少なく、使いやすいお薬。

GLP-1受容体作動薬とは?詳しく

食事をすると小腸から出るホルモン「GLP-1」を人工的に高め、

  • すい臓の働きを助け血糖を下げる
  • 胃腸の動きをゆっくりにして食欲を抑える
  • 体重減少をサポートする

という“3つの効果”で2型糖尿病をコントロールします。

低血糖が起こりにくく、体重が気になる方にも選ばれています。

日本で使える主なGLP-1製剤

製品名(一般名)投与間隔特徴
リベルサス®(経口セマグルチド)1日1回内服世界初の飲むGLP-1、注射が苦手でも続けやすい
オゼンピック®(皮下注セマグルチド)週1回体重への効果が高い
マンジャロ®(皮下注チルゼパチド)週1回GLP-1+GIPの二重作用、新しい選択肢
トルリシティ®(皮下注デュラグルチド)週1回ペン型で操作簡単
副作用と注意

軽い吐き気・便秘が初期に出ることがあります。徐々に慣らす用量設定で多くは改善。肝臓・腎臓が弱い方、甲状腺の持病がある方は医師にご相談ください。


よくある質問、糖尿病Q&A(全15問)

糖尿病予備軍と言われました。まだ大丈夫ですよね?

「予備軍」の段階で、すでに動脈硬化は始まっています。この段階で対策をすれば、薬を使わずに正常に戻せる可能性が非常に高い「ゴールデンタイム」です。

ずっと甘いものを食べていないのに糖尿病になるのはなぜ?

甘いもの(砂糖)だけでなく、ご飯やパンなどの炭水化物、また運動不足による筋肉量の低下が大きな原因です。筋肉は「糖を燃やす工場」だからです。

一度薬を飲み始めたら、一生やめられませんか?

数値が安定し、生活習慣が改善されれば、薬を減らしたり中止したりできるケースはたくさんあります。

Q4. インスリン注射を打つと「末期」なのですか?

全く違います。むしろ早めにインスリンで膵臓を休ませることで、後の飲み薬への切り替えがスムーズになることも多い「前向きな治療」です。

糖尿病でEDになったら、もう治りませんか?

血糖値をコントロールしながらED治療薬を併用することで、多くの方が改善を実感されています。泌尿器科専門医である当院が最も得意とする分野です。

お酒は絶対にダメですか?

適量であればOKです。糖質ゼロの焼酎やウイスキーを選び、おつまみに気をつければ、楽しみながら治療を続けられます。

果物は体にいいから、毎日たっぷり食べていい

果物に含まれる「果糖」は、摂りすぎると肝臓で脂肪になりやすく、血糖値も上げます。1日1回、握りこぶし一つ分程度が目安です。

昭島市の特定健診の結果を持っていってもいいですか?

もちろんです。健診結果はあなたの体の「通信簿」です。それを元に、一緒にこれからの作戦を立てましょう。

最近、尿に泡が立ち、なかなか消えません。

尿に糖やタンパクが漏れているサインかもしれません。糖尿病が腎臓に影響を及ぼしている可能性があるため、早急な採血検査・尿検査をお勧めします。

糖尿病の検査はいくらくらいかかりますか?

保険診療(3割負担)の場合、初診・検査代含めて3,000円〜5,000円程度が一般的です(お薬代は別途)。

Q11. 予約なしで行っても診てもらえますか?

A. はい、可能ですが、Web予約をしていただくと待ち時間を大幅に短縮できます。お急ぎの方は予約をお勧めします。

仕事が忙しくて定期的な通院が不安です。

当院は昭島駅から徒歩2分、土曜も終日診療しています。あなたのライフスタイルに合わせて、無理のない通院間隔を提案します。

糖尿病の薬で太ることはありますか?

以前の薬にはそういったものもありましたが、最新の「SGLT2阻害薬」や「GLP-1系」のお薬は、逆に体重を減らす効果が期待できます。

性器が痒くてたまらないのですが、糖尿病ですか?

糖尿病になると免疫力が落ち、尿の糖をエサにしてカビ(カンジダ)が繁殖し、「亀頭包皮炎」などを起こしやすくなります。

家族が糖尿病で心配です。本人をどう連れて行けばいい?

「おしっこの悩み(頻尿など)を診てもらおう」という誘い方は、泌尿器科ならではの有効な手段です。ぜひ一度ご一緒に相談にいらしてください。

アクセスと診療案内(昭島駅南口徒歩2分)

糖尿病は、一人で抱え込むには重すぎる病気です。しかし、専門医が伴走すれば、決して恐れる必要はありません。

一緒に相談しながら取り組んでいきましょう。

  • クリニック名: あきしま駅前泌尿器科内科
  • 住所: 〒196-0015 東京都昭島市昭和町2丁目1-6 Te昭島ビル 4F
  • アクセス: JR青梅線 昭島駅南口 徒歩2分
  • 電話: 042-519-5977
  • 特徴: 泌尿器科専門医と内科の連携。プライバシーに配慮した設計。

【参考文献】

  • 厚生労働省:e-ヘルスネット「糖尿病」
  • 日本糖尿病学会:糖尿病診療ガイドライン 2024
  • 日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会:糖尿病標準診療マニュアル2026
  • 日本性機能学会:男性性機能障害診療ガイドライン 2025
  • 日本排尿機能学会:夜間頻尿診療ガイドライン 第2版

この記事を執筆した人

青木悠介
青木悠介
あきしま駅前泌尿器科内科 院長
日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
順天堂大学医学部卒業
医学博士(順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学 大学院卒業 博士号取得)